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『ロンドンで制作されたカリカチュア、18世紀の《タイトレーシング》』
「図説 ヨーロッパ服飾史」P97 徳井淑子著 河出書房新社
*挿話:感覚的なものを言葉を使って表現しているので共通言語を増やし伝達の差異を埋めるため、ベースや背景にあるものをエピソードとして紹介するもの
映画でもこんなシーン見かけますよね。
西洋の歴史の中で、長く身につけられていたコルセットから「解放」された、と言われているのが1900年代に入ってから。1905年にポール・ポワレがコルセットのないドレスを発表して、そこからすこしずつ定着したと言われています。
クリムトの恋人エミーリエ・フレーゲも「改良服」としてコルセットのないお洋服を自らデザインしていました。
(改良服可愛かったな。去年のウィーンモダン展。)
『通常は左のような骨格だが、コルセットの装着で右のように変形した骨格を示す1898年ドイツで刊行された医学書から』
「図説 ヨーロッパ服飾史」P99 徳井淑子著 河出書房新社
でまぁコルセットから解放されて、今度は直線的なドレスが流行ったりするわけですが。
私の大好きなアール・デコスタイルですよ。
でもその時直線的が好まれるから、今度は胸を平らにしたりもしてたみたいです。
極端なんだよね。。。
これで差別がどうのと言いたいわけではなくて、
ただとにかく、コルセットから解放されたそのとき、どんな感じだったんだろう!?と妄想すると、なかなか興奮しますね。
戦争とかでない限り変化は少しずつだから、「あんな服着るなんて」という声もありながら流行りが勝っていきだんだん普通になっていったのかな。
その時生きているとあんまり感じなかったりするものですよね。私たちも。
日本ではまた違ったお洋服の歴史がありますけれど。
だから西洋と東洋では全然身体感覚は違うと思います。
ただ、日本も江戸時代以降は、社会全体はかなり西洋的感覚が主流になっていると思います。
(これは私のすっごい個人的な考えです、あしからず。個人レベルでは残っていると思うけど。)
コルセットがなくなって実はまだそんなに経っていない。
せっかくコルセットつけなくていいんだから、私は自分の体自体ももっと自由だったらいいなぁーって思っています。