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もう去年の話なんですが、じわじわと私の心に火が灯され続けているので書いちゃう。

 

去年、十二月大歌舞伎の第三部を観に行きました。

天守物語、もうすごくよかったです。

 

坂東玉三郎さんが演出されていて、
そして玉三郎さんと七之助さんがされるということで、とても楽しみにしていました。

 

観ていない方に伝えるよう書くのはとっても難しいのですが、
もうね、本当に上質なものを観た、という感じでした。

 
内容は、
公式ホームページより↓

二、天守物語(てんしゅものがたり)
妖しく美しい姫が出逢った千年に一度の恋

 播磨国姫路にある白鷺城。この天守閣の最上階は、人間たちが近づくことのない、美しい異形の者たちが暮らす別世界。この世界の主こそ、美しく気高い富姫です。そこへ富姫を姉と慕う亀姫が訪れると、久しぶりの再会を喜ぶ富姫は、亀姫に土産として白い鷹を与えます。その夜、行方知れずとなった城主播磨守の白鷹を探しに、播磨守に仕える姫川図書之助が天守閣へとやって来ます。天守閣で出逢った富姫と図書之助。図書之助に恋心を抱き始めた富姫は自分に逢った証として、城主秘蔵の兜を渡しますが…。
 今年、生誕150年を迎えた泉鏡花。その戯曲のなかでも屈指の名作とされる本作は、姫路城(白鷺城)の天守に隠れ住む姫の伝説を題材に、鏡花ならではの幻想的な世界を織り込んだ至上の恋の物語です。美しい異形の世界の住人と、この世の人間とが織りなす夢幻の物語をご覧いただきます。


ここまで。

 

人ではないものの世界、その異空間を会場全体で表現されていて、
舞台セットも特別派手なわけではないけれど、奥行きや空間の使い方が素晴らしく、
そして照明がまたとっても素敵でした。

夜の公演だったのもあり、仄暗い舞台によって
終わったあとも夢を見た後のような、この世界のどこかに住んでいる人ではない方々の世界をそっとのぞいたような
そんな感じがずっと残っていて、本当に特別な舞台体験でした。

 

楽しい!とか、面白かった!とか
そういうのとはまた違って、本当になにかこう、人生の記憶の奥底に刻まれたようなそういう体験をしました。

 

玉三郎さんの演出と様式美、そして舞台にかける情熱とパワーがもう圧倒的だと感じました。
あのひとつひとつの所作に、どれほどの年月がかかっているのだろうと思うと、もうそれだけで胸が熱くなって涙が出るような。

上質なもの、ってこうやってじわじわと身体の奥奥底に刻まれるんだなと思いました。

 

すぐに書かなかったのもこういう感覚がずっとあったからなんです。
時間が経ってより、その刻まれたものがじわじわと自分の中に残っていることを実感しています。

 

いやーちょっと特別でした。
本当に「体験した」という経験。

じわじわと奥に息づいています…

 

人の技術ってすごいなと思います。
命をかけた、血となり肉となった技術。

 

上質な体験でした。忘れられないものとなりました。

 

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