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先日お参りに行ってきました。
京都、鞍馬寺。
わたしが母のおなかの中にいるときからお参りにきているお寺です。
信者とか、そういうわけではないのですが、定期的にお参りにきています。
今は結構参拝者も増えてにぎわっていますが、
昔は本当にすれ違う人は(時期によりますが)数人程度で、
とても静かで神聖なところでした。
わたしにとっては必要なものがすべてあるところです。
大きな木、豊かな土、そしてそれらを潤す清らかな水。
さてせっかく時間をとって行ったのですが、
なんだかこころがざわついて、
それをすっかり見透かされているような感じでした。
なんだか涙がとまらなく。
それは、いつでも変わらずそこにある、そのなにかに、こころが反応したのだと思います。
昔から知っていて、厳しくて、無口で、でもとてもやさしい、懐かしい人に再会したような気持ちになります。
変わっていく自分と、変われた自分、変わってしまった自分と、変わらない自分。
成長した自分、情けない自分。
誇れる自分、恥ずかしい自分。
だけど何ができるわたしでもなく、何ができないわたしでもなく、
なんとなく、ただこの世にうまれてきたひとりの人間に還っていくような感じがして、なんとなく涙が出ました。
そしたらちょっとすっきりして、
また力が湧いてきました。
そうだった、すべては理由があるんだった。
そしてわたしはただ生きているだけなんだ、なんて思いました。
センチメンタルになったわけではないのですが、
なんとなく不思議な気持ちになるところです。
初心にかえったり、
しゃんとしたり、
叱咤激励をされた気持ちがしたり、
おだやかに包まれたり。
ここでは嘘はつけないといつも思うのです。
だから精一杯、全うしていきたいと思います。
前進あるのみ!