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今日クラスで話したことを書いておきたいです。

私が武術家の先生方の御本を読むのが好き、というのはここによく書いていますし
いくつかご紹介もしています。

 

私もヨガっぽい時代もありましてね…
ヨガ哲学の本とか一応読みました。
おおよそ一通りには読んだと思うのですが。

知りたい一心で読み漁ったのですが、
実際のところはあまりピンとこなかったんです、、、、
よくわからない、というか、まぁピンとこない、です。

たぶん自分の感覚の中と繋がるものが見つけられなかった、という感じです。
だから勉強している、という感じがついてまわりました。

 

だから陰ヨガの哲学はとてもおもしろかったですよ。
中医学の話とかも、少し自分達の文化と近いところがあって
大変興味深かったです。
もっと知りたい!と思いましたが、勉強している、というよりも
ただ知りたくて調べていたら、学んでいた、という感じです。

 

以前ビクター先生が、
「なぜあなた方には素晴らしい自国の文化があるのにインドの勉強をするのですか?」
とおっしゃったときがありました。

文化が違うのだからそこから勉強してもわからないだろう、と。
インド人になりたいわけではないでしょう?ヨガスートラを学びたかったら、般若心経を学びなさい、と。
同じことが書いてあるから。あなた方にはその文化があるでしょう、と。
そこでちゃんと理解してからの方が、理解しやすいです。と。

実際本当にインド哲学に長けている方々って、言語も学んでらっしゃったりしますよね。
その国の文化がわからないと、読み解けない、わからないことってすごくすごく多いと思うのです。

 

別にヨガとか、そういうことに限らず芸術とか文学とか演劇とかそういうのも同じですよね。
これも何回か語っていますが、私は「不思議の国のアリス」がすごい好きで、
幼い頃狂ったように観て、読んでいたのです。
そこで狂った帽子屋が出てきますが、確かにあとから考えたら不思議でした。
あんなに狂った人ばかりしか出てこないのに(笑)、なぜ帽子屋だけ狂ったと言われてしまうのか、、

当時イギリスでは産業革命で、健康なんてものは考えられていませんでしたからたくさんの職業病がありました。
帽子の仕立て屋は水銀中毒で、それによりふるえがあったり癇癪持ちになったりなどあり、「狂ったように」と言われていたそうです。
(もっと詳しい方がいたら教えてください!不備があったら訂正します!)
不思議の国のアリスは原語で読めばたくさん言葉遊びになっていてそれもイギリス文化がわからないと全然わかりません。

 

同じようにインドの文化も、バラモン教、仏教、ヒンズー教などの歴史がわからないと理解できないことたくさんあります。

文化、風習、風土、慣習、言語、、、
それにより身体感覚が違います。

だから私は、日本の武術家の先生方がおっしゃっている言葉がとてもリアルで
とてもわかりやすく、とても身体に入ってくるのだと思います。

 

とはいえ、そんな日本人の私ですが、近代化する前の感覚と比べたらもうまったくと言っていいほど違うでしょう。
それでもそういう先生方のお話の中に、少しだけ、その古の身体観を想像する糸口があるのです。

 

ぜひ興味があれば色々読んでみてくださいね。
こういう本が発刊されていることが私はとても嬉しいです。

 

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