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vedaブログ、vol.2です。
今回は、この連載のタイトルにもなっている、「陰ヨガと陽ヨガ」について書かせていただきました!
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『陰ヨガ・陽ヨガ・調和のヨガ vol.2』
さて、今回は、陰ヨガと陽ヨガについて話をさせていただこうと思います。
陰ヨガの普及により、巷でも陽ヨガという言葉が広まりましたが、
これも陰陽の理論を知ることで、本来の意味を知ることができると思います。
「アシュタンガヨガは陽のヨガ、陰ヨガは陰のヨガ。」
という言葉を聞くことがあります。
間違いというわけではないのですが、
陰陽論を知らない方が聞いたら、
もしかしたら少し誤解をしてしまう表現かなと思います。
上記の表現を正確に書くとするならば、
「アシュタンガヨガは、陰ヨガに比べて陽のヨガと言える」
となります。
陰陽は、
「何と比べるか」
によって変化します。
たとえば、わかりやすく「人の身体」で考えましょう。
おへそのあたりで上下に分けたとき、
上半身は陽、下半身は陰、となります。
しかし、前面と背面で分けたときは、
前面は陰、背面は陽、となります。
または、皮膚表面は陽になりますし、
身体の中は陰になります。
他にも身体の中にはたくさんの陰陽が存在しています。
陰陽の概念は非常に混乱しやすいのですが、
何と比べるか、何を見ているかによって、
陰陽は変わっていくのです。
形なのか、質なのか、動きなのかによっても表現は変わっていきます。
これが前回述べましたが、
太極図の白い中の黒い点(陰)、黒い中の白い点(陽)が示す通り
「絶対的な陰も、絶対的な陽もない」
ということになります。
話を戻して、
ヨガでの表現も同じです。
「ヨガ」には、陰陽があります。
ヨガを一言で説明することはできませんが、
陰陽で考えた時には、陰陽のバランスをとっていくといえると思います。
基本的には、陽ヨガという言葉は、
陰ヨガの世界でしか使いません。
陰ヨガは、他のヨガに比べて、陰の要素が多いため、
陰ヨガという名前がついているのです。
陰ヨガに比べて、陽の要素があるものを陽ヨガと呼んでいるに過ぎないのです。
「アシュタンガヨガは陽のヨガ、陰ヨガは陰のヨガ。」
陰陽の理論を知らずにこれを聞くと、
「アシュタンガヨガには陽しかない」
という意味に誤解してしまいそうですね。
逆はどうでしょうか。
陰ヨガは陰にフォーカスしているわけですが、
ではその陰ヨガの中に「陽」の要素がまったくないのでしょうか。
プラクティスを積んでいくと、少しずつ感じることがあるのではと思います。
もちろん形あるものでも正解があるものでもないので、
みなさんに、ご自分で体感していただきたいことです♥
私の先生は、良く仰っています。
「陰を知るには、陽を理解しなくてはいけない。
陽を理解できなくては、本当の意味で陰は理解できない。逆も同じ。」
まさに陰陽の理論ですね。
私のことでいえば、
陰ヨガの練習を積んできた中で意識できていなかった部分を、
アシュタンガの練習がサポートしてくれました。
そうか!と視野が広がったような感覚があり、そして陰ヨガの練習がとっても深まりました。
それは今でもそうです。
ヨガの流派という意味では、
色々な考え方があると思いますが、
私自身は、「登山道」なのかなと感じています。
目指すところは一つ。
どういう道を行くかだけ。
まだまだ私には到底知り得ることはできませんが、
ただ、全ての本質は一つなのかもしれないと思うのです。
ヨガに限らず。
もちろんフィジカルな面を考えたら、
陰ヨガで、身体を「鍛える」ということはできません。
陰ヨガですべてを網羅できるとは考えていませんし、
陰ヨガを深める上でもしっかり動くことをやった方が良い場合もあります。
ですが、精神的な面においては、
「陰」を知り、「陰」を感じることは、
一つの方法として視野を広げるきっかけになるのではと思っています。
そして、緊張の多い現代社会において、
力を抜くことを忘れてしまった方々には、
一つの指針になるのではと感じています。
あとは、単純に良く眠れます!笑
良く眠れるということは、緊張が緩んだ、ということですね。
深いリラックスを感じていく陰ヨガでしっかりエネルギーチャージして、
また新しい目覚めとともに、成長していく。
陰陽のサイクルがここでも存在しているのです。
私もそれを目指しています。
そしてそういう方が増えるように、日々活動しています。
陰ヨガのクラスでは「陰」を知っていくということをしていきます。
もちろん身体でなのですが、わかりやすく理解していただくために陰陽論のお話もしていきます。
そしてプラクティスの中で、どっぷり「陰」を味わっていただくことを大事にやっていきます。
陰ヨガのクラスで緩むと、終わったあと顔の表情もゆるみ、顔色もより良くなりますね。
そうしてまた次の活力になっていくと嬉しいなと思います。
written by misato