バンコクでのトレーニングに参加しており、昨日帰国いたしました。
ビクター先生、本当にありがとうございました。
話に涙したり、練習の中で指導に感動したり、いろいろな経験をありがとうございました。

このようにビクター先生の元で練習できる機会があるのも、そして日本でその準備ができることも友季湖先生のおかげです。
何より継続して練習できる場があるということは、本当に恵まれたことなのだと改めて思いました。
当たり前になると当たり前になってしまいますが、少し前までこのような機会はなかったことを考えると、今はとても恵まれた環境です。
このような場がなければこの6日間は自分の思い込みに偏ってしまったものを戻すことだけに使われてしまったと思います。

本来ヨガとは自分自身の練習ではありますが、それは時にとても孤独なもので、練習の方向性がねじれる時があります。
先生の元で練習する意義はもちろん、共に練習する仲間たちの存在もとても大きいです。
各地に共に練習する仲間がいて、どこに行っても誰かに会えるというのは本当に心強く、そしてとても嬉しい。

 
何のために行ってるかって、毎回言ってるけれど「わからないということがわかるため」に行ってるようなものです。
「わかったかも！」と思ったことが幻想にすぎない（笑）ということを知ることでもあります。
一方で、それは以前の自分だったらわからなかっただろうなとも思うから成長も感じられた。
とはいえ今わかったことも、まだまだ「わからない」ことなんだろうなぁとも思う。
まだまだ大きな海の波打ち際で、パシャパシャやってるだけなんだろうなぁと…
でもそれはね、とても嬉しいし面白いことなのです。本当に。可能性って本当に無限なんだなと思うから。

練習はパズルのピースをひとつひとつ集めていくような感じです。
そして、いらないものを外してよりシンプルに、よりオープンにしていくような感じ。

 
私たちのレベルに合わせて先生は伝えてくださっているから、最初から全てを言われているわけではもちろんもちろんないのです。

今回の新たな発見を得て改めて、こんな風に陰ヨガの世界が見えるなら「やっててよかった！」と心底思ったし、だからもっとやりたくなる。
陰ヨガ面白いって、また思いました。
その発見だってパズルのピースにすぎないし、いや、ピースにすらなってないかもしれない。
まだまだ全貌は見えない。けどだから、それが面白いんだって！

「アーサナの理解は体が変化していくとその理解も変わっていく」
アーサナは固定されたものではない。

今回今までとまったく違ったアジャストしてもらったアーサナもありました。
思わず「今までもしかしてまったく違うことしてた！？」と隣の仲間の先生をチラ見したくらい。。。

でもそれは、「まったく違う」わけではないのです。アーサナの本当の姿を知るための１つの面だから。
「本当の意味」を理解しようとしていないと、全然違うこと言っているように感じたりするかもしれない。
しかしながらそれはすべて、「１つ」のことを語っているのだと、やっているとわかります。

アーサナは限界があるものだと思っていると危険、とおっしゃっていました。
最近、「完成されたものだと思っている方が多いけれど、体と共に育むもの」とクラスでお伝えしていましたが、背中を押されたような気持ちでした。

 
いつも先生の指導は感動すらします。発見が多くて。
最初から陰ヨガのすべてを語ることは決してしない。ぜーんぶ見えていて、ぜーんぶ知っている上で、相手にわかるように何を語って、何を言わないかよく吟味されているように感じます。
そのような指導ができることに、本当にすごいと思うし、これこそ「マスター」なんだなと思います。

 
それぞれのアーサナの本当の意味やスペースを知ることができるように、その方向性で練習できるように、そして面白いところから本当の充実に向かっていけるように、今回の経験を消化し吸収していきたいと思います。

陰ヨガって全然夢物語じゃない。
すごくこつこつしたものだし、すごく現実的だし冷静だし、すごく自立してる。その自立は自分だけで頑張って全部背負い込んでやるようなことではなくて、重力という最大サポートをどう使えるかという、実は一番「ちょいど良い」を探すことでもある。
自立って、自分だけで頑張ることではないですよね。自分のことちゃんとわかって、ちゃんと知ってて、ちゃんと認められてて、そしてだからこそ最大のサポートをまっすぐ素直に受けられる。センターにいて、内側に大きなパワーを持っていることかなと陰ヨガやっていて、思う。そんな風になれたらいいなぁ。

陰ヨガのそんな堅実なところが、すき。

 
ご一緒したみなさん、ありがとうございました！